大腸癌
大腸癌は、大腸という管の内腔の粘膜面から発生する癌です。大腸癌は、大腸粘膜の上皮より発生し、大部分が腺癌といわれる種類の癌です。病因は不明ですが、発癌因子に関する検討によって、高脂肪、高たんぱくの食事が関与しているといわれています。発生様式としては、腺腫が癌になる場合と、正常粘膜から癌が生じる場合があります。特に、腺種性のポリープを指摘された場合、癌の発生を確認するため、定期的な大腸検査が必要となります。症状としては、早期癌の場合は無症状のことが多く、血便の有無をみる検診の便潜血反応がとても有用な検査といわれています。その他、腹痛、腹部膨満感、排便時の違和感、便の大きさの細小化、頑固な便秘、血便などがあります。治療としては、早期癌の一部では、内視鏡的切除な可能な場合もあります。やや深めに浸潤した早期癌、進行癌に対しては、開腹して腸切除が必要となります。早期発見・早期治療は、とても重要であり、定期的な検査(大腸カメラ)をおすすめします。